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Omniture Memo

Adobeオムニチュア製品(特にSiteCatalyst)に関するニュースやTips、活用テクなど。

SAINTのメニューをカスタマイズする方法

posted Feb 3, 2012 2:38 PM by Makoto Shimizu   [ updated Feb 3, 2012 2:55 PM ]

SiteCatalystのメニューカスタマイズ(非表示、順番変更、名称変更、フォルダで階層化)ができます。

変数をSAINTで分類すると、メニューがフォルダで階層化され、分類後のレポートが下層に表示されるようになります。

ところが、この下層メニューはカスタマイズできません。分類前の項目しかメニューのカスタマイズ画面に表示されないのです。


が、回避策があります。子レポートをカスタムレポートとして保存するのです。

分類後の子レポートがメニューのカスタマイズ画面に表示されるようになりました!

元のレポートはまるごと非表示にし、このカスタムレポートを同じ場所に移動すれば、そっくりな状態になります。
名前を変えたり順番を変えたり、フォルダに入れずにフラットに並べたり、どうぞ好きなようにカスタマイズしてください!

途切れたIMGリクエストを調べられるAQEパラメータ

posted Jan 11, 2012 10:30 PM by Makoto Shimizu   [ updated Jan 11, 2012 10:37 PM ]

SiteCatalystのデータ収集サーバーへ送られるHTTPリクエストのURLは、いつも「&AQE=1」で終わります。これは、パラメータの終わりを示します。同様に、AQEは始まりを意味します。BeginとEndなのです。

実は、AQEはパラメータがすべて送信されたかを確認するために使われています。SiteCatalystのレポート上では確認できませんが、Data Feed(Data Warehouseを導入している場合はクライアントケアに依頼すれば送ってもらえる生データ)に「truncated_hit」というフラグがあり、AQEが無かった場合=URLが途切れた場合に「YES」がセットされます。

途切れたリクエストを送信したブラウザの種類を調べたところ、すべてIEでした。H.22.1以降のs_code.jsだと、IEでIMGリクエストが長くなった場合に自動で後半の変数をカットしれくるので、リクエストが飛ばなくなることはなくなります。

page_urlを見ると、どのページで発生しているかが分かります。referrerも長くなりがちなので、要注意です。HTTPヘッダで送られたリファラが記録されるので、サイト内の遷移時にもサイト内ドメインのリファラがセットされるのです。

どのページで発生しているのかが分かれば、
  • 変数の見直し
  • ダイナミック変数の活用
  • サイト内遷移時のリファラ消去
  • IEの場合のみ特定の変数を飛ばさない
などの対応が可能になります。

参考:IEでは計測データが欠損することがある

簡易計測「Light Server Call」とは

posted Jan 6, 2012 3:08 AM by Makoto Shimizu   [ updated Feb 17, 2012 10:33 AM ]

プライマリサーバーコールを消費しない簡易的な計測方法として、ライトサーバーコールがUSでリリースされています。

元ネタ:Light Server Calls User Guide

こんな場合に

  • 大量にコールされる
  • 計測する変数は少しで良い
  • サイト全体の訪問や訪問者数を増やしたくない
  • クロス集計やセグメント分析は不要

例えば、サイト内外に掲載するバナー広告のビュースルーやメールの開封率&コンバージョン率測定、Webやアプリの単純なクリック計測、などで使えます。

なぜ「ライト」のか

以下の制約があります。

  • eventと2つ以内のeVarのみ計測できる(eVarを追加すると単価が上がる)
  • 指定したeventとeVarは、他の変数とクロス集計ができない(つまりただのカウンターになる)
  • 該当eVarやEventのレポートにセグメントを適用できない(適用するとeventがゼロになる)
  • サイト全体のページビュー、訪問、訪問者が増えない
  • VISTAルールや処理ルールが適用されない(適用すると単価が上がる)

Light Server Callとして計測するeventとeVarは、通常の処理をスキップして独立したデータベースでカウントアップされる、と考えると分かりやすいです。

使うための手順

  • ClientCareまたはAccount Managerに、以下の情報を伝える 日本ではまだ準備中のようです
    • コールが飛んだ時に自動セットするeventの番号(複数指定可能)
    • 値を飛ばすeVarの番号
    • Light Server CallのProfile ID:8文字以内の半角英数字(RS内でユニークに)
  • 以下のような特殊な実装を行う

Light Server Callの実装方法

JavaScriptでコールを飛ばす場合

s.lightTrackVars = 'eVar75';
s.eVar75 = '20120108';
s.trackLight('email1', 0, 1);
  • リンクトラッキングと同様に、どのeVarを送信するかを指定する必要がある
  • trackLightの1つ目の引数はライトサーバーコールのprofile ID
  • trackLightの2つ目の引数は0(ゼロ)
  • trackLightの3つ目の引数は該当profile IDで指定したeventの増加数。広告のインプレッションで重み付けをしたい場合などに。省略時は「1」になる
注意
  • Profile作成時に指定しなかったeVarを飛ばしてもサーバー側で無視されます
  • Eventは通常のCounterとして設定する必要があります

imgタグ、またはAJAXでURLを直接指定する場合

<img src="http://*.2o7.net/b/ss/RSID/1/CODEVERSION/s1234567890?mtp=email1&v75=20111208&ce=UTF-8">
  • *.2o7.net - 計測サーバー名。RDC利用時は*.omtrdc.net、1st-Party Cookie利用時は独自ドメインなど
  • RSID - レポートスイートID
  • CODEVERSION - 計測ライブラリのバージョン名。JSの場合は「H.24.1--NS」などが入る。処理ルールを併用する場合にこれで対象を特定するため、「EMAIL1」など、Profile IDに似たユニークな値を指定する。
  • s1234567890 - ビーコン画像がブラウザによってキャッシュされないようにするため。 同一ブラウザで繰り返し発生する場合は、毎回ランダム値を算出する。
  • mtp - ライトサーバーコールのprofile ID。サーバー側でこのIDをキーとして利用eventとeVarを特定し、データ保存する。
  • mti - Eventの増分(省略時は1)
  • v - eVar。該当profile IDで指定したeventが自動セットされ、このeVarに紐づく。このeVarの番号はprofile IDを有効化する時に指定しておく必要がある(指定しないと値がセットされない)
  • ce - 文字コード(eVarにマルチバイト文字をセットしない場合は不要)

レポートの見え方

Light Server Callとして指定したEventのレポート


Light Server Callとして指定したeVarのレポート


  • インスタンス、訪問、訪問者は増えない
  • 指定したEventを指標として追加できるのは、Light Server Callとして指定し、同時に計測されたeVarのレポートのみ

このように制約はあるものの、ライトでエコノミカルなのは魅力的です。リンクのクリックやHTMLメールの開封、広告やパーツの表示などにぜひ活用してみてください。

参考KB:10635

SiteCatalystで複数のRSを同時選択して一気に設定変更する方法

posted Nov 30, 2011 10:03 PM by Makoto Shimizu   [ updated Nov 30, 2011 10:15 PM ]

実は管理コンソールのレポートスイート設定画面では、複数のRSを選択して一気に同時編集することができます。レポートスイートを選択する時にControlキーを押しながらクリックすれば、現在の選択状態を残したまま追加で行を選択できます。背景色が緑色になったRSが、選択された状態です。

この状態で各種の設定を編集すれば、選択された複数のRSに対して変更が適用されます。
編集画面に移動すると、どのRSが選択されているかが画面上から見えなくなるので、予期しない変更を複数のRSに適用してしまわないように注意しましょう。

変数の設定画面では、選択した複数RSの間で名称や設定の違いがある場合は、「複数の」と表示されます。

この「複数の」はリンクになっていて、クリックするとRSごとの設定が表示されるダイアログがpop-upします。

このような違いを確認した上で、それでも全部を一気に変更したい場合は、「複数の」の上を外して少し右側をクリックすると、上書き変更できます。

なお、「メニューのカスタマイズ」に関しては、メニュー構造が全く同じRSしか同時に編集できません。少しでも差異があると、以下のような警告が表示されます。

実際のところ、同時にメニュー編集する可能性があるのは本番と開発用のRSくらいでしょう。それらは常に同時編集し、違いが生まれないように注意深く運用しておくと、末長くハッピーになれそうです。

SiteCatalystにおける訪問者の定義

posted Nov 9, 2011 8:10 PM by Makoto Shimizu   [ updated Jan 24, 2012 10:51 PM ]

前回はサイトカタリストにおける訪問 (Visit)の定義について紹介しましたが、今回は訪問者(ビジター=Visitor)の定義について紹介します。最後の2点は、あまり知られていない仕様・新機能です。

訪問者をカウントする方法

Cookieが使える場合

訪問者は、SiteCatalystの計測サーバーによって発行されるランダムなID「ビジターID」によって識別されます。このビジターIDはブラウザのCookie(SiteCatalystでは「永続的なCookie」と呼ばれる)に保存されるため、かなり高い精度で同じブラウザからのアクセスを紐付けできます。

ただし、ブラウザを変えたりCookieをリセットすると、同じユーザーでも別の訪問者として識別されるようになります。そういう意味では、「ユニーク訪問者数」というよりは「ユニークブラウザ」と考えた方が正確です。

Cookieが使えない場合

SiteCatalyst 14以前:

IPアドレスとUA(User Agent=ブラウザの種類)の組み合わせで訪問者を特定します。企業のネットワークからアクセスする場合、複数の訪問者が同じIPアドレスでアクセスすることがあります。インストールできるソフトウェアもコントロールしている場合、ブラウザ名が同じ確率も高まります。

この方法で計測された結果は、サイト指標>訪問者のレポートでのみ表示されます。他のレポートに指標として追加できる「日別/週別/月別訪問者」には、Cookieが使えない場合の訪問者は含まれません。不正確な値を反映させないための仕様と思われます。

参考Knowledge Base: 555

SiteCatalyst 15以降&Discover

IPアドレスとUAによる判定ロジックが変更され、別のデータも加味したより正確なロジックで訪問者を特定できるようになりました。サイト指標>訪問者のレポートでも、他のPropやページなどのレポートに追加できる指標でも、Cookieを使えない場合のアクセスが含まれるようになります。

参考Knowledge Base: 129

重複のカウント対象期間による違い

同じ訪問者でも、どの期間で同じビジターIDを重複とカウントするかによって訪問者の数が変わります。
  • 時間別訪問者数
  • 日別訪問者数
  • 週別訪問者数
  • 月別訪問者数
  • 四半期別訪問者数
  • 年別訪問者数

の6種類があります。

このうち、指標としてレポートに追加できるのは日別、週別、月別のみですが、どのレポート(ページ、サイトセクション、カスタム変数など)でこれらを計測するかは設定が必要です。Adminコンソールでは設定できないため、ClientCareかAccount Managerに依頼する必要があります。

なお、SiteCatalyst 15以降では、「実訪問者」(Unique Visitor)という指標が増えました。重複のカウント対象期間は固定ではなく、指定した任意の期間(レポート右上で指定した期間)になります。

1年訪問しないとリセットされる

実は、訪問者は1年間以上アクセスしないと、サーバー側からビジターIDが削除されます。Cookieの有効期限を5年など長くし、同じビジターIDがサーバーへ送信されても、1年以上の間隔を開けた場合は、サーバー側でビジターIDが削除されているため、新しい訪問者としてカウントされるのです。有効期限を無期限にしたeVarもリセットされます。

デバイスを超えた訪問者の統合が可能に

これは2011年10月のメンテナンスリリースで実装された新しい機能です。ビジターIDは、昔からs.visitorID='12345abcde';などと明示的に指定することができました。このCross-Device Visitor Identificationという機能をRSごとに有効化すると、ブラウザやデバイスに関わらず同じビジターIDを明示的に指定した場合に同じ訪問者として認識され、訪問がつながるようになるのです。そのためには、ビジターIDをランダムに生成するのではなく、ユーザーIDなどを利用したアルゴリズムを使うことで、同じ人なら同じ値になるようにする必要があります。これによって、デバイスを超えたアトリビューション分析が可能になりました。

参考Knowledge Base: 10627
※英語のImplementation Guideにも詳しい解説があります

訪問の定義:サイトカタリスト vs Googleアナリティクス

posted Nov 8, 2011 3:58 PM by Makoto Shimizu   [ updated Nov 8, 2011 4:35 PM ]

2011年8月に、Googleアナリティクスにおける訪問(Visit、セッション)の定義変更が発表され、話題になりました。 

Adobe SiteCatalyst(サイトカタリスト)における訪問の定義について、Googleアナリティクスと比較しながらまとめてみました。


GA(~2011.8.11) GA(2011.8.11~) SiteCatalyst
ヒット間隔 30分
ブラウザ終了 切れる 切れない
最大継続時間 1分~23時間59分
(深夜0時に一斉リセット)
訪問開始時から12時間
最大ヒット数 制限無し 2,500
外部流入 切れない 切れる 切れない
  • 参考になるKnowledge Base:1210, 2026 (英語UIで閲覧する必要あり)
  • ヒットとは:ページ閲覧とイベント計測(リンクをクリックした時など。設定やカスタマイズにより異なる)が含まれる

GAの仕様変更でSiteCatalystに近づいた点もあれば、乖離した点もあります。

ヒット間隔が30分というのは、30分以上アクセス解析のサーバーにデータが飛ばなかった時は、次のヒットは新しい訪問としてカウントされる、という意味です。Googleアナリティクスの場合は、ブラウザのCookieにこの情報を格納するので、設定で間隔を変更できます。SiteCatalystはサーバー側で処理するので、変更はできません。

ブラウザ終了で訪問がリセットされないのは、妥当な仕様だと思います。タブやウィンドウを閉じたときに、それがOS上で唯一のブラウザであれば、内部的にはブラウザが終了したことになりますが、まだ他のウィンドウやタブで別のサイトを開いていれば、ブラウザは終了したことになりません。「ブラウザが終了する」という現象はOSの都合であって、ユーザーの意図が込められているわけではないので、この現象を訪問のカウントに反映してしまうのはデータの誤差が増えるだけでしょう。

最大継続時間は、便宜的な制約です。いつまでも訪問を継続してしまうと、コンバージョンのアトリビューションなどが確定しないのでレポートのデータが確定しない、後で数字が変化する、という不都合があります。また、システムにとっても処理用の中間的なデータが増えてサーバー負荷が高まります。GAの場合は00:00に強制リセット、SiteCatalystの場合は訪問を開始してから12時間後に強制リセットします。この仕様については、SiteCatalystの方が良い仕様ですね。深夜をまたいでアクセスされることが多いサイトの場合、GAだと訪問が水増しされ、かつコンバージョンが正しく元の値にアトリビュートされない(ノーリファラーのコンバージョンが増えるなど)ためです。

最大ヒット数の制約も同じ理由でしょう。特にスクレイパー系の自動パイロットソフトでサイトに集中アクセスすると、サーバー負荷が高まり、レポート遅延の原因になるので、強制リセットします。30分以上の間隔を開けずに2500ページ(&クリック)をし続けるなんて人間技とは思えないので、レポートへの影響は少ないと思われます。この手の不自然なアクセスは除外しても良いくらいです。

訪問の途中で別のトラフィックソースから外部流入した場合に訪問をリセットするというGAの新仕様は、訪問を他のディメンションに割り当てる仕様との絡みで、そうしないと分析しにくいためと思われます。SiteCatalystの場合は、訪問中のどのページでも「訪問」という指標が使えるので、リセットする必要はありません。途中で外部サイトから改めて流入したとしても、全体の訪問は「1」のまま、両方のトラフィックソースで訪問が「1」とカウントされます。

どっちの勝ち?

間隔を変更できる点はGAの勝ち、深夜に強制リセットされない点はサイトカタリストの勝ち、その他の違いは甲乙つけ難し。

VISTAルールはもう不要?SiteCatalyst15の「処理ルール」でできること

posted Nov 4, 2011 3:08 PM by Makoto Shimizu   [ updated Jan 30, 2012 10:24 PM ]

処理ルール」はSiteCatalystのv15で追加された新機能です。SiteCatalystの場合、「VISTAルール」を使うことで、送信されたデータを処理・加工してから計測することができました。これはプログラミング言語なので、いろいろ複雑な処理ができる反面、Adobeに依頼する必要があるので、コストと時間がかかるというデメリットがあります。

v15の処理ルール(Processing Rules)は、このVISTAの手前で動作する簡易サーバー側処理です。Google Analyticsでいう「フィルタ」と同じようなものですね。

できること

  • 製品ページでeventをセットする
  • URLのパラメータを変数にセットする
  • カテゴリとページ名を結合してpropにセットする
  • eVarの内容を別のpropにコピーする
  • 実装ミスで発生しているスペルミスを正しく置換する

できないこと

  • 計測しないように除外することはできない
  • リファラーとUser Agentは書き換えられない
  • Product変数、モバイル関連の変数、SAINT分類項目は読むことも書くこともできない

ルールの設定方法

管理者権限でログインし、管理コンソール>レポートスイート設定、を開くと、「設定を編集」のメニューに「処理ルール」のリンクがあります。

ただし、処理ルールは間違えるとデータを正しく計測できなくなるため、理解度テストに回答して80%以上の正答率を達成し、この機能をONにしてもらう必要があります。詳細はClientCareまで。

次に、「ルールの追加」をクリックします。

編集のためのフォームが表示されます。

ルールセット毎に、以下を指定します。

  • 適用する条件(Condition)
  • 対象の変数
  • 処理内容

メモも書けるのが便利です。

指定できる適用条件

対象変数 条件の種類
  • URL
    • ドメイン
    • パス
    • URLパラメータ
  • ページ名
  • サイトセクション
  • サーバー
  • RSID
  • AppMeasurementバージョン
  • IPアドレス
  • User Agent
  • リファラー
    • リファラーのURLパラメータ
    • 参照ドメイン
  • Campaign
  • Purchase ID
  • Transaction ID
  • State
  • Zip
  • 各種eVarとpropとevent
  • コンテキスト変数
  • 次に等しい
  • 次を含む
  • 次を含まない
  • 前方一致
  • 次で始まらない
  • 次で終わる
  • 次で終わらない
  • 空ではない
  • 空である

条件もANDまたはORで複数指定できます。

指定できる処理

処理
  • 値の上書き
  • 値の削除
  • eventのセット

処理ルールセットの例

下記は、Google検索からのリファラーにキーワードが含まれていなかった場合に、カスタムイベント1をセットし、さらにeVar1に「Google SSL」とセットするルールセットの例です。

この管理画面はv15でログインしないと利用できませんが、v14のレポートスイートに対しても設定・適用できます。

こんな高度な処理を、一つのレポートスイートにつき50個まで自分で設定できるようになったのです。素晴らしい!

関連情報

SiteCatalystのブラウザ幅レポートにある虫眼鏡アイコンの秘密

posted Nov 3, 2011 5:24 PM by Makoto Shimizu   [ updated Nov 3, 2011 11:40 PM ]

Web担当者Forumでの投稿「ファーストビューは何pxまで? ブラウザの表示領域サイズ5年間の変化を大公開」では、SiteCatalystのデータが活用されています。

Google Analyticsの場合はデスクトップ(モニタ自体)の解像度しか分からないのですが、
SiteCatalystの場合はブラウザウィンドウの実際の表示領域を計測しているのです。

SiteCatalystの「ブラウザ幅」レポート

面白いのが、左側の虫眼鏡アイコン。クリックすると、そのデータの幅でサイトを表示してくれます。

知らなかった!

SSL版Google検索のSiteCatalystへの影響と対策

posted Oct 23, 2011 10:02 PM by Makoto Shimizu   [ updated Feb 20, 2012 12:11 PM ]

Google検索が2011-10-18に検索サービスの本格SSL移行を発表した件について、実践CMS*IAにまとめておきました「SSL版Google検索の新仕様まとめ」。

ここでは、SiteCatalystへの影響と対策についてまとめます。

影響を受けるレポートは3種類

まず、Adobeの公式グログで発表がありました。

影響を受けるのは、下記の3種類のレポートです。

  • 検索キーワード:全体的に減る
    • 有料は、リンク先URLにパラメータをつけていれば正しく計測される
  • 検索エンジン:「Google」が減る
    • 有料は、リンク先URLにパラメータをつけていれば正しく計測される
  • リファラータイプ:「検索エンジン」が減り、「その他のウェブサイト」が増える

計測漏れした件数の調べ方

検索キーワードが計測できなった数の推移を調べる方法を紹介します。

1. 「トラフィックソース>リファラー」のレポートを開き、対象期間を設定する

2. フィルターで絞り込む

「google.com/url AND q=&」で「検索」して、レポートをキーワードなしのGoogle検索のみに絞り込みます。

3. 合計の数字を取得する

右下の数字が、期間内に計測された(正しく計測できなかった)SSL版Google検索からの流入数(インスタンス=クリック数)です。この数字は、表示されている行のみではなく、全行数のインスタンスを加算した数字です。

日々の推移を調べるには、データ抽出の方が便利です。以下のように設定します。

  • フィルタを「リファラー」にし、クリックしてトップ500000、「google.com/url」と「q=&」でアドバンス検索
  • 日付の設定で期間を指定し、精度を「」にする

しばらくすると、以下のようなCSVがメールで届きます。

急増中...(汗)
問題は、これがGoogleからのアクセス全体のどれ位を占めるかです。

ExcelClientを使うと半自動化できる

そこで、ExcelClientを使ってデータブロックを2つ並べて、Googleからのアクセス全体における計測不能なアクセスの割合を自動計算することにします。
RSIDや日付をセルから参照できるので、いろいろなRSについて調べたり、日々の推移を調べるための反復作業が楽になります。

設定済みのExcelドキュメントを公開しておきます。ページ下部からダウンロードできます。

  • 開いたらExcelClientにログインし、RSIDを書き換えて「ワークシートのリフレッシュ」を実行
  • 2つ目のブロックでは、「検索エンジン - 自然」から「Google」を含む項目を日別に抽出
  • 割合の算出方法はキーワード欠損数÷(各国のGoogle流入総数+キーワード欠損数)
  • 期間が長いとタイムアウトするため、取得済みの過去データを別途保存しておき、差分のみを取得すると良い

どう対策すべきか?

現状の問題は、キーワードどころか検索エンジンからの流入であることも認識できない点です。

11/11追記:サーバー側で対応したので、11月11日以降は正しく認識できるようになりました。検索エンジン、リファラータイプが正しく認識されるようになり(Marketing Channel Report含む)、検索キーワードは「Keyword Unavailable」(キーワードを使用できません)としてカウントされます。

プラグインのChannel Managerに関しては、別途修正が必要です。

SiteCatalystは1st-Party Cookieで導入すべき3つの理由

posted Oct 9, 2011 2:35 PM by Makoto Shimizu   [ updated Feb 13, 2012 4:29 PM ]

標準的な導入方法の場合、SiteCatalystは2o7.netまたはomtrdc.netのドメインで発行するCookieにビジター固有のIDを保存します。計測対象サイトとは異なるドメインと送受信されるため、「第三者のもの」という意味でサードパーティーCookieと呼ばれます。

3rd-party Cookieは便利なので、手軽に使われてきました。

  • 自社ドメインの発行Cookie数が増えない
    (IEではドメインあたりのCookie数が20に制限されます)
  • 複数のドメインを超えても同じCookieが使える
    (1st-party Cookieの場合、例えば.cms-ia.infoにセットすればgoogle.cms-ia.infoとwww.cms-ia.infoのドメインで同じCookieを読み書きできますが、s.evar7.orgとはシェアできません)

一方、訪問していないサイトへ知らないうちに行動データが送信されるのが最近はプライバシーの観点で問題視されるようになってきました。
ブラウザの設定を変更すると、この3rd-party Cookieを無効にすることができますが、AppleのSafariは最初から
3rd-party Cookieが無効になっています。FirefoxやIEも、メジャーアップグレードで3rd-party Cookieを無効にするのがデフォルト設定になる可能性があります。ウイルス対策ソフトによっても、3rd-party Cookieを無効化したり定期的に削除する場合があります。

という背景で、3rd-party Cookieの拒否率は日々上昇しています。

その割合やスピードは業界やサイトによって異なるため、

  • 自社サイトのサードパーティー拒否率を定期的にチェックする
  • ファーストパーティーCookieへの移行プランを立てる
必要があります。 そのための具体的な方法を紹介します。

Cookie拒否率の調べ方

  1. 月別訪問者数のレポートを開く

  2. 対象期間を長くし、粒度(表示方法)を「月」にする

  3. 「永続的なCookie」をクリック
    この結果、月別訪問者数のうち、セッションを超えてCookieが保存されている訪問者(例ではオレンジ色)と保存されていない訪問者(=Cookie拒否者、例では緑色)が区別されるようになります。
    ※このサイトではCookie拒否率が最近上昇しつつある、と分かります
  4. CSVでダウンロードまたはメールする
    割り算で拒否率を算出してみましょう。このグラフでは計算指標が使えないため、別途Excel上で計算することにします。

  5. CSVをExcelで開き、関数を使って拒否率を算出する
    ※1st-Party Cookieを採用しているサイトでは「1st-Party Cookieの拒否率」、3rd-Party Cookieを採用しているサイトでは「3rd-Party Cookieの拒否率」になります

参考First Party vs. Third Party Cookies and Their Importance in Web Analytics【Starting a Dot Com】

日本ではおそらく、3rd-Party Cookieの拒否率が6~12%程度、1st-Party Cookieだと1%以下、でしょう。

Cookieが使えないと何が起こるのか?

SiteCatalyst v14まで

Cookieが使えない(拒否されてデータが戻ってこない)場合、基本的にはトラフィック変数のみをカウントするため、

  • ページビューやトラフィック変数(Prop)のインスタンスは問題ない
  • 日別や月別の訪問者数は、IPアドレスとブラウザの種類(User Agent)の組み合わせでユニーク訪問者数をカウントするため、精度が落ちる
  • 訪問(Visit)が増えない
  • コンバージョン変数はインスタンスのみが増えて、コンバージョン数や訪問数が増えない
  • 成功イベントは、インスタンスは増えるが、コンバージョン変数(トラフィックソース、トラッキングコード、検索キーワード、eVarなど)には結びつかない

SiteCaralyst v15以降

IPとUAの組み合わせで、訪問もつなげてカウントするようになりました。ので、

  • ページビューやトラフィック変数(Prop)のインスタンスは問題ない
  • IPアドレスとブラウザの種類(User Agent)の組み合わせでユニーク訪問者数をカウントするため、サイト全体の訪問数、コンバージョン系変数における訪問数と成功イベントの精度が落ちる

結論:SiteCatalystはファーストパーティCookieで導入すべき

以下の3つの理由で、SiteCatalyst(に限らずアクセス解析ツール)は自社ドメインのファーストパーティCookieで導入すべきです。
  1. 最近のプライバシーの考え方では、閲覧しているサイトとは異なるドメインにCookieデータを送信するサードパーティCookieは望ましくない(訪問者による明示的なOpt-inが必要)
  2. サードパーティCookieだと、ファーストパーティCookieと比べて計測の精度が10%前後落ちる
  3. Safari以外のブラウザがデフォルトでサードパーティCookieを拒否するようになった場合、更に精度が落ちる

ファーストパーティCookieへの移行にあたっての留意点

すでにサードパーティCookieで計測中の場合は、移行にあたって下記の点に注意する必要があります。
  • 計測用のサブドメインを二種類DNS登録する必要がある(SSL用と非SSL用)
  • そのSSL用ドメインで使う証明書を複数台分購入する必要がある(台数についてはAdobeに確認)
  • 他社(Adobe)が管理するサーバーに自社のサブドメインを割り当てることの可否について社内情報システムに確認が必要
  • 切り替え時にビジターIDのCookieがリセットされるため、訪問、訪問者数、過去のeVarなどが全てリセットされる
    (ので、月初にv15や東京RDCへの移行と合わせて実施すると良い)
  • サブドメインではないマルチドメインを同一RSで計測する場合は、visitor IDをURL経由で渡す必要がある
    実装例(GAと同じ方式の場合):
    1. ドメインを越えるリンクのみ、xxx.html?vid=123456などとvidのパラメータをJSで動的に付与
    2. リンク先のs_code.jsで(1)のパラメータを取得し、s.visitorIDにセット
    3. 引き回すため、1st-Party Cookieにも(1)のIDを保存
    4. パラメータにvidが無い場合は、1st-Party Cookieからvidを読み取る
    5. いずれも存在しない場合はvidをJSでランダムで生成し、1st-Party Cookieにセット

1st-Party Cookieへの移行には何か月もかかるため、把握だけでもお早めに!

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