実は増えているボットからのアクセスビーコン型のWeb解析ではJavaScriptを実行しないとデータを取得できないのでボット(スパイダー)によるアクセスは計測されない、というのが数年前までの定説でしたが、最近はJSを実行するボットが増え、Web解析のレポートに不自然なアクセスが含まれるようになってきました。 ボットと言うと検索エンジンのクローラーが頭に浮かびますが、最近多いのはページのプレビュー画像を作成するボットです。たとえばGoogleの検索結果に、ページのサムネイル画像が表示されることがあります。このサムネイル画像を作成するため、ボットがリンク先ページにアクセスしてスクリーンショットを作成します。GoogleだけでなくBingやFacebookもこのようなプレビュー系のボットを持っています。 簡単になったボットの除外このようなボットからのアクセスを除外するため、Googleアナリティクスの場合はUAを正規表現でマッチさせるフィルタを作成する必要があります。SiteCatalystには、最新のボット情報を使ってサーバー側でフィルタする機能が2012年4月に導入されました。ただし、デフォルトはOFFなので、レポートスイートごとにONにしないと有効になりません。 ボット除外機能をONにする方法管理コンソール>レポートスイート>一般>ボットルール にアクセスします。 ![]() 「IABボットフィルタリングルールを有効にする」のチェックボックスにチェックを入れ、「保存」ボタンをクリックします。 ![]()
レポートの見方フィルタされたデータは「サイト指標>ボット」の二つのレポートで確認できます。 ![]() 「ボット」レポートボットごとのページビューを確認できます。通常の粒度でデータが収集されているわけではないので、クロス集計や他の指標追加はできません。どの程度フィルタできたかを確認するための単純カウンターとしてのレポートです。 ![]()
1年分を週単位でトレンド表示してみました。 小さなサイトなのでトラフィックは少ないですが、増えています。 「ボットページ」レポート![]() ボットがどのページにアクセスしたのかを確認できます。 注意点
参照
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