![]() サイトを訪問し、すぐに去る「直帰」という概念はWeb解析で一般的ですが、Adobe Analytics(SiteCatalyst)の場合は歴史的な経緯のため複雑怪奇、多次元的に紛らわしいので、調査・整理しました。 ※ 2015-10-19追記:2015年4月のリリースで仕様変更があったので、以下の記述は現状と合致していません まず、具体例から。 シンプルな直帰![]() ページAで訪問を開始し、そのままサイトを去りました。一番シンプルな「直帰」ですね。 実験結果:ページAに「Bounces」「Single Access」の両方がカウントされました。 リロードするとどうなる?![]() ページAを閲覧した後にリロードしました。 実験結果:Reports&Analytics (SiteCatalyst) では、BounceにもSingle Accessにもなりませんでした。Ad Hoc Analysis (Discover) では、設定の「繰り返しインスタンスをカウントする」をOFFにした場合のみ、ページAに「Bounces」「Single Access」の両方がカウントされました。 リンク計測が続くとどうなる?![]() ページAをロードした後に、外部サイトへの離脱リンクをクリックし、リンクのイメージリクエストを送信させました。GAでは、リンクトラッキングを直帰率に反映させるかどうかをリンク単位で切り替えられます。 実験結果:Bounceにはならず、Single Accessにはなりました。Ad Hoc Analysis (Discover) では、設定の「繰り返しインスタンスをカウントする」をOFFにすると、「Bounces」にもなります。 明らかに直帰ではない![]() 実験結果:予想通り、BounceにもSingle Accessにもなりません。 実際のレポート結果これら4つの訪問を発生させた結果のレポートがこちら。 ![]() 英語モードのヘッダを上に重ねています。 Ad Hoc Analysisの場合はこちら。Single Page Visitsという指標も追加してあります。 ![]() 指標ごとの解説Bounces(バウンス)厳密な直帰。イメージリクエスト(Hit)が1度しか送信されなかった訪問回数。ページのリロードやリンク計測が発生した場合はBounceにならない。 要注意:
Bounce Rate(直帰率/バウンス率)上記のBounceを訪問回数で割った比率。 要注意:
Single Access(直帰数/単一アクセス)パスをONにすると使えるようになる指標。 v14までの定義:変数(ページ名やProp)に対してユニークな値が1種類しか送信されなかった訪問回数 v15以降の定義:リンク計測を除外したゆるい直帰。リンク計測(離脱・ダウンロード・カスタム)のリクエストが発生しても直帰扱いになる点がBounceと異なる。 要注意:
Single Page Visits(直帰数)Reports&AnalyticsではパスをONにするとパスレポートの一部として使えるようになるが、指標として普通のレポートに追加することはできない。 要注意:
まとめ(オススメ)
参考:Adobe公式ヘルプ(ただし古いので注意) |
Adobe Analytics > Adobe Analytics実践メモ >