直帰率やコンバージョン率といった割算の指標が、データ量が少ないと高すぎたり低すぎたりと極端な値になってしまい、分析の邪魔になる問題に対処する方法についてのまとめ。 アプローチ1:加重する1-A. 加重した結果で並び替えするGoogle Analyticsの場合、割合の指標を並び替える際に、加重の計算を行うオプションを利用できます。 加重後の値は並び替えの基準として内部的に使われるだけで画面には表示されませんが、恣意的に改変された値は分析の用途としては意味をなさないので、良いUIだと思います。 ただし、アルゴリズムがわかりにくく、変更できない、というデメリットがあります。 特徴
1-B. 加重した結果を別の指標とするAdobe Analyticsの場合、昔は、列の合計値を使って計算指標を作るのが主流でした。
計算式を確認・変更できるのは良いですが、このように単純な計算式だと全体的に値が変わってしまうので、分析の際は注意が必要です。 無意味な「100%」はゼロになりましたが、2行目の「88.66%」も「6.9%」になってしまいました。これは直帰率とは言えないので、取扱注意です。 特徴
アプローチ2:足切りする問題なのは値がブレた一部のデータだけなので、全体的に加重するのではなく、無意味な値を消し込んで無効にする、というアプローチです。 2-A. 絶対値で足切りする「訪問が10以下」など、特定の指標が一定の値に満たない場合の値をゼロに変更します。 特徴
2-B. 割合で足切りするAdobe Analyticsの計算指標で使える関数が増えたので、パーセンタイルで相対的に下限を設定できるようになりました。値の分布が時期によって変動する場合に便利です。多くの場合は、この方法がベストでしょう。 計算指標の作り方
特徴
参考:http://analyticsdemystified.com/adobe-analytics/creating-weighted-metrics-using-percentile-function/ 計算指標の関数は他にも色々あります。ヘルプがわかりにくいので、試しながら挙動を理解すると良いでしょう。 |
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