SAINTエディタ登場
SiteCatalystユーザーにはおなじみのSAINT。ディメンションを任意の単位で分類できるのが便利ですが、TSVファイルをダウンロードしてエクセルで開き、もう一度アップロードするのが面倒です。
実は、Adobe Developer ConnectionでSAINTエディタが公開されています。
SAINTエディタ「SAINT Bernard」とは
入手先:Adove Developer Connection(要ログイン)
社員の方がFLEXで作ってソースも公開してくれたソフトウェアです。
分類した変数の閲覧、編集、自動分類、アップロードができます。
SiteCatalystのIDとWebServiceの権限があれば、無料でダウンロード・利用できます。
ログイン方法
ログインするには、SiteCatalystの「Web Service Access」グループに所属し、Web Service用のユーザー名(Username)と共有暗号鍵(Shared Secret)を入手する必要があります。
User管理画面で下記のようにグループ設定をすると、その右側に表示されます。
SAINT bernardを起動したら、
ユーザ名と共有暗号鍵とメールアドレス(SAINT終了時に通知メールが届く)を使ってログインします。
編集方法
RSIDのフォルダを開き、編集対象の変数名をダブルクリックします。シングルクリックでは何も起きないのがちょっとわかりにくいです。
初回起動時はデータをダウンロードする必要があります。
次回の起動時はローカルに保存されたデータが表示されますが、常に最新とは限らないので、毎回ダウンロードした方が良いです。
編集画面では、エクセルと同じように、セルごとに編集やコピー、貼り付けが可能です。
項目名をクリックすると、並び替えもできます。
上側のフィルタで絞り込みもできます。
特に、「is unclassified」(指定項目が未分類の行のみ)という絞り込みが便利です。分類漏れの項目が表示されます。
試したところ、1行だけ未分類の項目が見つかりました。
なぜか小文字に変換されたあり得ないデータですが、しょせんビーコンなので通信状態やブラウザの互換性などで想定外のデータが計測されることがあります。
せっかく計測できたデータなので、分類してみました。
すると、画面右下のアップロードボタンのところに「1件のデータがまだアップロードされていない」と表示されます。
分類の統計情報を見る
アップロードする前に、タブを移動して、集計結果を確認してみます。
実際のキー(計測されたレコードではない)が何件ずつ分類されているのかが分かるので、分類結果の確認ができます。
今回の変数は曜日と時間を結合した変数を分類しているので、曜日は全部で7パターン。キーの数は全部同じなので、問題無さそうです。
いよいよアップロード
タブで変数画面に戻り、アップロードボタン(Upload Records)をクリックします。
差分だけが送信されるので、ダウンロードの時よりも速く完了します。
APIの仕様で、完了時はログイン時に指定したメールアドレスに通知メールが届きます。
自動分類も可能
なんと、ルールを設定すると、1クリックで一気に未分類の項目を分類できます。「Bulk Update」のタブをクリックすると、Ruleの一覧が表示されます。
アイコンをクリックすると、それぞれのルールの実行や編集、削除が可能です。編集アイコンをクリックすると:
定期自動実行の機能はありませんが、1クリックで一つのルールを実行できるので、定期確認するフローを作れば問題なさそうです。
まとめ
初回にたくさんのキーを分類する場合は、エクセルで関数を使って大量の規則正しいデータを作成した方が楽かもしれませんが、すでに運用を開始した変数に漏れがないかの確認や、部分的な修正、追加には超絶便利なアプリです。
「なぜ標準機能にしないの?」なんてTweetも流れていました。これはSiteCatalyst管理者必須のアプリですね。
※ただし、サポート対象外なので、ご利用はオウンリスクで。
同じようにRS設定エディタを作ってほしい...