計算指標の代替としてのスーパー成功Event

Post date: Feb 27, 2012 10:17:25 PM

Web Analytics DEMYSTIFIEDのAdam Greco氏が本日公開されたブログ記事「Über Success Events [SiteCatalyst]」を翻訳しました。

まとめると、「SiteCatalystでEventを合計する計算指標を作成する代わりに別のEventをセットする小技がいろいろオトク!」です。

スーパー成功イベント[SiteCatalyst]

時々、"スーパー"成功イベントと名づけたものが必要になることがあります。簡単にこれを定義するのは難しいので、この記事で説明します...

eVarの有効期限の制限

このSiteCatalyst関連ブログを読んでいる人なら、eVarの有効期限に関する2つの制約について嘆くのを読んだことがあるかもしれません。

最初の制約は、eVarの期限に成功イベントと時間をORで指定できない点です。成功イベントXが発生した時にeVarを期限切れにしたいが、3ヶ月間に発生しなかった場合は何も無かったことにしたい、というケースがあるのです。指定期間にeVarをクリアできないと、1年後に発生した成功イベントがeVarに配分されてしまうのがイマイチです。Idea Exchangeに提案してある(http://bit.ly/yXqtqS)ので、賛同の場合はぜひ投票を。

今回のメイントピックは、2つ目の制約、つまりeVarを複数の成功イベントで期限切れにできない点です。イベントX、Y、Zのいずれかが発生した場合にeVarを期限切れにしたいのです。残念ながら、管理コンソールではこの設定は不可能です。有効期限の設定としては、成功イベントまたは期間のいずれかしか選べないためです。問題になりそうな具体例を説明します。

B2Bリードジェネレーションのウェブサイトで、製品のオンライン販売と同時に営業担当者への連絡フォームを提供しているとします。3つのステップ(イベント1、イベント2、イベント3)でコンバージョンのフローを調べられるようにしています。これらの各ステップは、独立した成功イベントを発生させます。ここまでは問題ないのですが、訪問者がプロセスの3ステップ目に来た後、オンライン購入(scCheckout, purchase)と、フォーム送信(Event 4, Event 5)の2種類のフローがありえます。

このような状況では、コンバージョンのファネルは2種類の最終ゴールを持つのです。つまり、オンライン購入と、フォーム送信、です。どちらも成功イベントとみなすべきですが、次のような状況で面倒なことになります。

このような制約に直面することはあまり多くないですが、私のクライアントが混乱することがあったので、簡単​​な回避策について紹介します。

"スーパー"成功イベント

問題がクリアになったので、解決しましょう。今回の解決策は、注文(purchaseイベント)とフォーム送信(Event5)のそれぞれが発生した場合に、同一の新しい成功イベントを設定することです。この新しい成功イベント(Event 20にしましょう)は、注文やフォーム送信ごとにセットされるため、結果的にそれらの合計数になります。

これだけで、以下のメリットを享受できます。

このように、複数の成功イベントをまとめて別の成功イベントをセットすることを、「スーパー」成功イベントと呼んでいます!今回は、この概念を応用した一例です。他にもいろいろ活用できます。是非お試しを!

訳注:Uberはドイツ語で分かりにくいので「スーパー」と意訳しました。