イベントが1000個に増えたAdobe Analytics
Post date: Mar 20, 2015 4:19:34 AM
2015年3月20日のアップデートにより、Adobe Analyticsのカスタムコンバージョン変数 (eVar) と成功イベント (Event) の数が増えました。
刷新された管理画面
レポートスイートの設定画面上では、イベントを100個ずつに分割して表示するようになりました。検索もできます。
一番大きいのはイベント1000。圧巻!
メニューでは以前と同様、20個ずつフォルダが自動生成されます。フォルダだらけ!
メニューのカスタマイズで、意味的に整理するのが良いでしょう。
契約によって増える数が変わる
契約の種類によって、増える数が変わります。
契約がまだSiteCatalystになっているアカウントでは、数は増えません。
このようにAdobe Analytics契約でしか使えない新機能が増えることが予想されるので、まだの場合はなる早で切り替えるのがオススメです。
分析のスタイルが変わる
数は十分足りているので「なぜ?」と思われるかもしれません。
今回、変数とイベントの数が増えたのは、同時にリリースされた貢献度分析の機能と大きく関わっています。
貢献度分析のリリースによって、以下のような分析フローが可能になりました。
「異常値検出」(Anomaly Detection) で、異常値(統計モデルに基づく予測レンジを超えたイベント)を見つける
「貢献度分析」(Contribution Analysis) で、異常値と相関する自動検出し、ビジュアライズする
これらの結果をアナリストが分析する
これまでは、統計処理ではなくぱっと見でデコボコした結果系のコンバージョン数を見て、主観的にあたりをつけてクロス集計やセグメント分析を行い、変化の要因を探すという時間のかかる作業を、ツールが自動で処理してくれるのです。
そのため、カスタム変数をたくさん計測する、中間コンバージョンを細かく設定する、アトリビューションやスコアリングでLTV系の指標もたくさん計測しておく、ことが重要になってきます。取得していないデータは自動検出できないためです。
社内の分析・最適化プロセスや体制が変わるほど、実は大きな変化だといえます。単に足りないから数を増やした、というわけではありません。
参照:公式ヘルプ