SSL版Google検索のSiteCatalystへの影響と対策
Post date: Oct 24, 2011 5:2:56 AM
Google検索が2011-10-18に検索サービスの本格SSL移行を発表した件について、実践CMS*IAにまとめておきました「SSL版Google検索の新仕様まとめ」。
ここでは、SiteCatalystへの影響と対策についてまとめます。
影響を受けるレポートは3種類
まず、Adobeの公式グログで発表がありました。
The Impact of Google Encrypted Search (Adobe Industry Insights)
影響を受けるのは、下記の3種類のレポートです。
検索キーワード:全体的に減る
有料は、リンク先URLにパラメータをつけていれば正しく計測される
検索エンジン:「Google」が減る
有料は、リンク先URLにパラメータをつけていれば正しく計測される
リファラータイプ:「検索エンジン」が減り、「その他のウェブサイト」が増える
計測漏れした件数の調べ方
検索キーワードが計測できなった数の推移を調べる方法を紹介します。
1. 「トラフィックソース>リファラー」のレポートを開き、対象期間を設定する
2. フィルターで絞り込む
「google.com/url AND q=&」で「検索」して、レポートをキーワードなしのGoogle検索のみに絞り込みます。
3. 合計の数字を取得する
右下の数字が、期間内に計測された(正しく計測できなかった)SSL版Google検索からの流入数(インスタンス=クリック数)です。この数字は、表示されている行のみではなく、全行数のインスタンスを加算した数字です。
日々の推移を調べるには、データ抽出の方が便利です。以下のように設定します。
フィルタを「リファラー」にし、クリックしてトップ500000、「google.com/url」と「q=&」でアドバンス検索
日付の設定で期間を指定し、精度を「日」にする
しばらくすると、以下のようなCSVがメールで届きます。
急増中...(汗)
問題は、これがGoogleからのアクセス全体のどれ位を占めるかです。
ExcelClientを使うと半自動化できる
そこで、ExcelClientを使ってデータブロックを2つ並べて、Googleからのアクセス全体における計測不能なアクセスの割合を自動計算することにします。
RSIDや日付をセルから参照できるので、いろいろなRSについて調べたり、日々の推移を調べるための反復作業が楽になります。
設定済みのExcelドキュメントを公開しておきます。ページ下部からダウンロードできます。
開いたらExcelClientにログインし、RSIDを書き換えて「ワークシートのリフレッシュ」を実行
2つ目のブロックでは、「検索エンジン - 自然」から「Google」を含む項目を日別に抽出
割合の算出方法はキーワード欠損数÷(各国のGoogle流入総数+キーワード欠損数)
期間が長いとタイムアウトするため、取得済みの過去データを別途保存しておき、差分のみを取得すると良い
どう対策すべきか?
現状の問題は、キーワードどころか検索エンジンからの流入であることも認識できない点です。
11/11追記:サーバー側で対応したので、11月11日以降は正しく認識できるようになりました。検索エンジン、リファラータイプが正しく認識されるようになり(Marketing Channel Report含む)、検索キーワードは「Keyword Unavailable」(キーワードを使用できません)としてカウントされます。
プラグインのChannel Managerに関しては、別途修正が必要です。