Excel版autoSDRのメリットと使い方

Post date: Apr 06, 2016 6:12:38 PM

Adobe Analyticsのレポートスイート設定を自動でExcelに取り込めるautoSDR、もう試しましたかー?このスゴさが分からない人のために、メリットと具体的な使い方を紹介しましょう!

ここがスゴイ!autoSDRのメリット

具体的な使い方

では、さっそく使ってみましょう!

1. まずダウンロード

まずはインテリジェンスビジネスソリューションズ(IBS)のサイトからExcelドキュメントをダウンロード。

2. サインイン(認証)

エクセルで開いたら、まず「KAISEKI-Assist」リボンを開いて「SDR取得」ボタンをクリック。

続いて認証情報を入力します。

共有暗号鍵には、通常のパスワードではなく、Webサービス(API)の権限を持つユーザーに付与される認証情報を入力します。

Adminコンソールのユーザー編集画面で確認できます。

注意:この認証情報は隠しシートに保存されて残るので、Excelドキュメントを閉じてまた開いたり、他の人が開いても、サインインした状態が継続されます。認証情報をクリアしたい場合は、「KAISEKI-Assist」リボンの「Sign Out」ボタンをクリックしましょう。

3. レポートスイートを選択

設定情報を取得するRSを一つ選択します。複数選択はできません。

eVarやイベントの最大個数を変更することもできます。契約の種類によって、使える変数の数は異なります。

抽出ボタンをクリックしてしばらく待つと、設定情報がSDRシートに反映されます。

4. 設定情報を閲覧・編集

セルに反映された設定内容は、普通に編集できます。

カスタムトラフィック変数 (Prop)

変数の名前有効状態(メニューでの表示)、リストProp扱いにするかどうか、その場合の区切り文字パーティシペーションパスの有効化、が可能です。

有効と無効の切り替えは選択式なので、入力不要です。

Adminコンソールとの唯一の違いは、このautoSDRでは説明文を変更できない、という点のみです。

カスタムコンバージョン変数 (eVar)

Adminコンソールの「説明文」以外は同等の設定が可能です。

成功イベント

Adminコンソールの「説明文」と「視認性」以外は同等の設定が可能です。

リスト変数

こちらも「説明文」以外はAdminコンソールと同等の設定が可能です。

編集できない項目

表示のみで、変更ができない項目もあります。SDRには含まれないことも多いので、設定内容を確認できて便利!

5. 編集内容を送信

データを送信」ボタンをクリックすると、変更した内容をサーバーへ送信する前に、どの設定をどう変更したのかの確認画面が表示されます。

この時点で、確認のためサーバーとの通信が発生します。終わるまで、しばらく待ちましょう。

サーバーから新たに取得された最新データとExcel上の更新内容との差分が検出され、画面に表示されます。

この時点では、まだ変更内容は送信(アップロード)されていません。

ソースコードのDIFFみたいなものですね。変更された項目のみ、BeforeとAfterが表示されます。チェックを入れた項目が、実際の送信対象になります。

サーバーの状態との比較なので、Excel上では変更していなくても差分が検出されることがあります。たとえば、autoSDRで設定をダウンロードした後に、誰かが通常のAdminコンソールを使ってRS設定を変更すると、相違が発生します。その場合、オリジナル(Before)の方が新しい設定になります。

どのツールを使っても同じですが、チームでRS設定を管理する場合はコミュニケーションが重要ですね。

6. 元に戻したい時は

いろいろ編集した挙句「やっぱり元に戻したい!」という場合は以下の2種類の方法でExcel上のデータをクリアできます。

1. UNDO

シートの上の方にあるUNDOボタンをクリックすると、シート全体がクリアされ、最後にサーバーから抽出した状態に戻ります。

最後にサーバーと通信した状態に戻すだけであって、最新のデータをサーバーからもう一度取得するわけではない点にご注意。

2. シートを再作成

シートを一度削除して、サーバーから新しくデータを再取得します。このためのボタンは用意されていないので、ダウンロードしたばかりの状態の空のautoSDRを使って新規作成と同じ手順でシートを新規作成します。シートを手で削除することもできますが、裏に隠しシートが残ってしまうので、新たに再作成した方がドキュメントのサイズが無駄に増えません。

実際のところは、こちらの方がUNDOよりも利用頻度が高いはず。いつかの時点で、UNDOボタンをこちらの挙動に変更するようアップデートしたいと思っています。

7. 複数のレポートスイートに対応する方法

2016年3月時点のautoSDRは、一つのレポートスイートにしか対応していません。

複数のSDRを作成したい場合は、レポートスイートごとにExcelドキュメントを分ける必要があります。

活用の例

以前にGoogleスプレッドシートで同じものを作成したことがありますが、今回のはExcelなので使い勝手がよく、機能も増えています。

上手に活用してみてください!