ついに登場したリアルタイムレポートがスゴイ
Post date: Oct 18, 2013 6:3:30 AM
満を持して、ついにAdobe Analyticsにもリアルタイムレポートが実装されました。後発のメリット?GAのリアルタイムレポートよりも強力です。
すでにメニューに追加されています。
リアルタイムレポートを使うためには設定が必要
レポートスイートごとに有効化する必要があります。未だの場合はリンクが表示されるので、クリックして設定しましょう。
Onにした後は、リアルタイムレポートを設定します。最大3個のリアルタイムレポートを作成できます。
特徴1:リアルタイムレポートは3セット作れる
複数のリアルタイムレポートを作成した場合は、以下のようにアイコンで切り替えられます。
それぞれのリアルタイムレポートごとに、表示する指標と3つのディメンション(変数)を選択します。
指標:各種コンバージョン(=成功イベント)も選べます。
ディメンション:カスタムトラフィック変数(Prop)や標準変数(ページ、サイトセクション、検索キーワード、検索エンジン、参照ドメイン、製品、トラッキングコード、カスタムリンク、離脱リンク、ダウンロードリンク)から3つ選べます。
特徴2:表示するディメンション(変数)を選べる
設定が終わったら、実際のレポートを見てみましょう。
※設定直後はまだデータが貯まっていないので、数分待つ必要があります。
一番上には全体トレンドとプライマリディメンションの表
一番上は全体のトレンドグラフです。左に流れていきます。
その下の表はプライマリディメンションの内訳です。
特徴3:変動が分かりやすい
変化に気付きやすくするため、以下のような工夫がされています。
新しくこの表にランクインした行があると、左側に「新規」帯が追加される
順位が入れ替わると、行ごとグリグリ動く
順位の増減が矢印アイコンで表示される
リアルに動くので、眺めているだけでも変化を体感できます。
動きを見逃した場合でも、一番右に増減のアイコンが表示されるので安心です。
下にはセカンダリディメンションのグラフと表
下側には、選択した2つ目と3つ目のディメンションのレポートが表示されます。
プライマリではなくセカンダリなので、少ないエリアで円グラフと小さな表形式で表示されます。
ということは、2つ目のディメンションは「新規/リピート」のように行項目が少ないものが適している、ということですね。
特徴4:期間を2時間まで延ばせる
トラフィックが少ないサイトや、コンバージョン(イベント)を指定した場合など、期間を長くしたいことがあります。
Googleアナリティクスのリアルタイムレポートは期間が30分間ですが、Adobe Analyticsでは15分、30分、1時間、2時間から選べます。
特定の行のみに絞り込める
表の中の行項目をクリックすると、その項目のみに絞り込まれた時系列トレンドグラフと2つ目、3つ目のディメンションが表示されます。
特徴5:クロス集計できる
例えば、トップページをクリックすると、トップページ閲覧のみに絞り込まれます。
棒グラフ、パイチャート、表のそれぞれの合計が一致しました。
特徴6:全画面モードにできる
右上のアイコンをクリックすると全画面モードになります。
単なるブラウザのウィンドウ最大化よりも強力です。
メニューやフッタが消える
ウィンドウのタイトルバーも消える
天井の大きなモニタ(または手元の小さなUSBモニタ)に映してダッシュボード的に使えますね。
まとめ
このように、機能が充実しているだけでなく、使い勝手も良いです。
実装の変更やs_codeのバージョン制約が無いので、気軽に導入できますね。
また、グループ管理で設定した権限が反映されるので、大企業でも安心です。
これまでの流れをまとめておきます。
v14までは「SiteCatalystはリアルタイムで分析できる」が売りだった
↓
v15になってレポートの反映までに時間がかかるようになった
↓
APIでリアルタイムデータが提供されるようになった
↓
v15で「現在のデータ」をレポートに含められるようになった
↓
真のリアルタイムレポートがついに登場 今ココ
参考
「Run a realtime report」(公式ヘルプ)