2018年1月のAdobe Analytics変更点まとめ

Post date: Jan 25, 2018 5:8:32 AM

Adobe Analyticsは12月を除く毎月中旬〜下旬の金曜日にメンテナンスリリース(MR)が実施され、バグ修正や機能追加、仕様変更が行われます。春にはSpring Release、秋にはFall Releaseと呼ばれる大きな変更がリリースされますが、それ以外の月は小さな変更のみで、大きなアナウンスはありません。

とはいえ、隠れ便利機能や重要な仕様変更が含まれることもあり、リリースノートをよく見ておくと得することがあります。

例えば2018年1月19日のリリースでは...

ワークスペースのテーブルに表示できるデータの最大行数が200から400に拡大

ディメンションを「日」にした場合に1年分のデータを表示・ダウンロードできるように、という趣旨だとか。

フリーフォームテーブルのフィルタの条件がきめ細かく

選択肢が増えました。

ビジュアライゼーション(テーブル)の別プロジェクト・パネルへのコピー&ペースト

以前は、ビジュアライゼーションまたはパネルの単位で複製することしかできなかったので、テーブルなどを別のパネルへ移動するのが面倒でした。

テーブルやグラフの上の方で右クリックしてコピーすると

別のパネルやプロジェクトへ貼り付けられるようになりました。

この貼り付け(挿入)は、右クリックのメニューの中にあるので、既存のテーブルやグラフの上の方を右クリックしないと実行できません。「上書きされるかも?」と心配になりますが、既存のものは残る形で追加されるのでご安心を。

eVar、Prop、event番号による検索時の表示改善

ディメンションや指標の名前だけでなく、「eVar7」「Prop5」「event123」などと種類と番号で検索することは前からできましたが(でも知らない人が多い)、画面左のレーンに表示されたりされなかったりと一貫性がない、常に表示されると邪魔、というUIの問題を解決するための改善がリリースされました。

番号は通常は表示されませんが、

検索ボックスに「ev」「Pr」などとタイプすると、ディメンションや指標の名前の後ろにカッコで番号が表示されるようになりました。

必要な時だけ目立たない形で表示されるのが良いですね。

「なし」の扱い変更

eVarなどのディメンションに時々表示される「なし」「未指定」といった表記を統一するための修正を行ったようです。

「なし」や「未指定」は分析では邪魔なことが多いので、今までは「::」を含まない、というフィルタで除外していたのですが、今回の変更で画面の言語に依存した見た目の表記でしかフィルタできなくなったので、既存のダッシュボードが色々壊れて大変...。この仕様だと「unspecified 未指定」のいずれの語句も含まない、という条件が良いですが、他の言語に対応していなく、長くて設定しにくい、スペルミスのリスクがあるという点でスマートではありません。フィルタに関しては仕様変更で派生したバグとも言えるので、いずれ改善されるかも?

リリースノートは要チェック!

以上、2018年1月はメジャーではなくマイナーなメンテナンスリリースだったにも関わらず、日常の業務に影響する変更や改善が多かったので、紹介しました。特にワークスペースは一番力が入っているので、バグ修正だけでなく機能追加も頻繁に行われています(2018年1月現在)。

リリースノートは毎月チェックしておくと役立ったりトラブルを避けられるので、オススメ。リリース前にメールで通知を受けることもできます(ただし英語のみ)