Ad Hoc Analysis(旧Discover)で統計指標が利用可能に

Post date: Oct 22, 2013 2:21:57 AM

Ad Hoc Analysis(旧Discover)のレポートに各種の統計指標を表示できるようになりました。

追加できるようになった統計指標

統計指標を追加する方法

3種類の方法があります。

1. トレンドグラフに入れる

トレンドグラフの上に追加された「統計」ボタンをクリックすると、表示する統計指標をONにできます。

(ランクレポートでは、この「統計」ボタンはクリックできません。時系列のレポートに切り替える必要があります)

最小値最大値は説明不要ですね。レポート期間中で一番小さな値と大きな値なので、グラフの下限と上限にラインが入ります。

以下は、四分位範囲(第1四分位数と第3四分位数の間のエリア)と、中央値(点線)を入れたグラフです。

全部のデータを昇順で並び替えて、個数が同じ4グループに分けた時の、区切りの値が第1、第2、第3の四分位数です。

なので、第2四分位数=中央値ですね。

標準偏差は、シグマ1、2、3から選べます。

2. 表のヘッダに入れる

表の左上にある「合計」というヘッダを右クリックして一番下の「統計」を選ぶと、表示する指標を選べます。

(ランクレポートでもトレンドレポートでも設定できます)

ここでは、前述の指標に加えて、「カウント」(つまりユニークなラインアイテムの合計数)と「平方偏差」も選択できます。

OK」をクリックするだけではまだ表示されません。「合計」ヘッダの左側にある「+」アイコンをクリックすると、その下に選んだ指標が表示されます。

3. デフォルト指標に設定する

毎回設定するのではなく、デフォルトで有効化することもできます。

ツール>設定」画面の「ランク」タブから「デフォルトの統計」タブに移動し、指標を選択します。

見た目は地味ですが、分析には便利な機能ですね。

おまけ

ページレポートや検索キーワードレポートなど、ラインアイテムの数が多いレポートで期間を「今月」にして「カウント」指標を表示すると、レポート内の項目数(ユニーク値の数)が分かります。

「月間のユニーク数が50万を超えていないか?」など、計測データの粒度を調べるのに便利です。

細かすぎるデータは分析しにくいので、粒度を落としたり名寄せすることを検討すると良いでしょう。