VISTAルールはもう不要?SiteCatalyst15の「処理ルール」でできること
Post date: Nov 04, 2011 10:8:23 PM
「処理ルール」はSiteCatalystのv15で追加された新機能です。SiteCatalystの場合、「VISTAルール」を使うことで、送信されたデータを処理・加工してから計測することができました。これはプログラミング言語なので、いろいろ複雑な処理ができる反面、Adobeに依頼する必要があるので、コストと時間がかかるというデメリットがあります。
v15の処理ルール(Processing Rules)は、このVISTAの手前で動作する簡易サーバー側処理です。Google Analyticsでいう「フィルタ」と同じようなものですね。
できること
製品ページでeventをセットする
URLのパラメータを変数にセットする
カテゴリとページ名を結合してpropにセットする
eVarの内容を別のpropにコピーする
実装ミスで発生しているスペルミスを正しく置換する
できないこと
計測しないように除外することはできない
リファラーとUser Agentは書き換えられない
Product変数、モバイル関連の変数、SAINT分類項目は読むことも書くこともできない
ルールの設定方法
管理者権限でログインし、管理コンソール>レポートスイート設定、を開くと、「設定を編集」のメニューに「処理ルール」のリンクがあります。
ただし、処理ルールは間違えるとデータを正しく計測できなくなるため、理解度テストに回答して80%以上の正答率を達成し、この機能をONにしてもらう必要があります。詳細はClientCareまで。
次に、「ルールの追加」をクリックします。
編集のためのフォームが表示されます。
ルールセット毎に、以下を指定します。
適用する条件(Condition)
対象の変数
処理内容
メモも書けるのが便利です。
指定できる適用条件
対象変数
条件の種類
URL
ドメイン
パス
URLパラメータ
ページ名
サイトセクション
サーバー
RSID
AppMeasurementバージョン
IPアドレス
User Agent
リファラー
リファラーのURLパラメータ
参照ドメイン
Campaign
Purchase ID
Transaction ID
State
Zip
各種eVarとpropとevent
コンテキスト変数
次に等しい
次を含む
次を含まない
前方一致
次で始まらない
次で終わる
次で終わらない
空ではない
空である
条件もANDまたはORで複数指定できます。
指定できる処理
処理
値の上書き
値の削除
eventのセット
処理ルールセットの例
下記は、Google検索からのリファラーにキーワードが含まれていなかった場合に、カスタムイベント1をセットし、さらにeVar1に「Google SSL」とセットするルールセットの例です。
この管理画面はv15でログインしないと利用できませんが、v14のレポートスイートに対しても設定・適用できます。
こんな高度な処理を、一つのレポートスイートにつき50個まで自分で設定できるようになったのです。素晴らしい!
関連情報
15 for 15: Processing Rules and Context Data Variables - Adobe Industry Insights
SiteCatalyst 15 Processing Rules - Web Analytics TV
Omniture SiteCatalyst 15: Context Variables & Processing Rules - JasonEgan.net