自動更新SDR
SiteCatalystはカスタマイズ性が高いため、設定内容をExcelに書き写したSDR (Solution Design Reference)を管理することが推奨されています。ところが、RSの数が多く、頻繁に設定を変更する場合、このSDRを更新し忘れてしまい、実際の設定内容と異なる状態になってしまうことがあります。管理者でSiteCatalystにログインしてReport Suite設定を見るのが確実ですが、RSや変数の種類(eVar, Prop, Event)を切り替えるために時間と手間がかかる、閲覧のみの権限を付与できない、などの問題があります。
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そこで、Excelクライアントのように1クリックで自動更新できるSDRを作りました。各RSのカスタム変数とカスタムイベントの設定内容が1クリックで一気に反映されます。
2010年に試作した時は、ExcelとWebサーバー上のPHPスクリプトを使っていたのですが、社外のサーバーとデータをやりとりすることがNGになる企業も多いので、Googleドキュメントのみで使えるように作り直しました。Excel単体版にも挑戦したのですが、環境に依存してしまい、Windowsの特定のバージョンでしか動作しないので中断しました。Googleドキュメントなら、共有が楽、OSを問わず使える、PDFやExcel形式でダウンロード可能、などのメリットもあります。
機能
レポートスイート設定(eVar, Prop, Event)を自動で取得し、Googleドキュメントのスプレッドシートに反映します。
1クリックでRSIDごとのSDRを自動生成
eVar、Prop、Eventの設定をAPIで抽出してセルに反映
対象RSIDは部分一致の文字列でフィルタ可能
Googleドキュメントの機能も活用できる
PDF/Excel/CSV形式のエクスポート
変更履歴
共有
使い方
アカウントを「Web Service Access」グループに追加する
管理コンソールのユーザー管理画面に表示される「Shared Secretをコピー
ここをクリックしてGoogle Docs上のスプレッドシートを開く。読み取り専用で開くので、コピーを保存する。
「autoSDR」メニューをクリックし、「Sign In & Update」を実行する。
ログイン
Company: SiteCatalystにログインする時のいつものカンパニー名
Username : SiteCatalystにログインする時のいつものユーザー名
Shared Secret: ユーザー管理画面に表示されたWeb Services用の共有暗号鍵
Data Center: 112はSan Jose、122はDallas
Remember me: 認証情報をGoogleアカウントに記憶させる場合はチェック
しばらく待つと、RSIDごとのシートが作成され、設定情報が記入される
補足
レポートスイートが多いと時間がかかるので、「RSIDs」シートのB2セルで絞り込む(部分一致)と良い
単純な部分一致では絞り込めない場合は、特定のRSのみにアクセスできるユーザーを別途作成する
各RSのシートは内容が毎回クリアされるので、メモなどを記入することはできない
更新ごとにAPI Token(毎月の利用可能コール数)を4消費する
一度に更新するRS数は無関係
月間のToken数はCompanyごとに決まっていて、超えると利用できなくなる
個人による非公式ツールなので、ご利用は自己責任で
お年玉プレゼントを兼ねて公開しました。Enjoy!
2012-01-02 Makoto Shimizu